2010年7月7日水曜日

帰路3日目&ゲートウェイ・アーチ

帰路2日目に、そんなに遠くまで行かなかったのには理由があります。
それは、これまで何回かミズーリ州を通り過ぎる度に横目で眺めていた、セントルイス市にあるゲートウェイ・アーチに登りたかったから。
見るたびに、「うわ、なんか迫力あるなぁー、できるなら中に入りたい・・・」と思っていたので、この機会にとばかりに、セントルイス市のちょっと手前で宿をとった訳です。

「明日はとうとうあのタワーに登れるんだ」と思うと、遠足の前日の小学生のようにウキウキ気分で なかなか寝付けなかったのに、当日は早めに起床。
東海岸を襲った熱波の余波か、朝からムワっとくる暑さにまいりながらも、いざセントルイス市へ!

テキトーにフリーウェイを降り、タワー目指して走って近くの駐車場に車を止めて、公園内をテクテク歩いていくと、着きましたよ、アーチの根元へ!!
でも、あ、あれ?何だかコレで自立しているのが不思議なくらい、思っていたより華奢で頼りないような・・・?

さっそく、地下にある施設に入ろうとすると、そこは長蛇の列。
どうも、中に入るのに空港並みのセキュリティー検査があるようです。
炎天下の中待つこと約15分、やっと中に入ると意外とひろびろー。
施設内には、西部開拓時代の博物館や、歴史物の映画を見せてくれるシアターが2つあり、たくさんの人で賑わっていました。

無料の博物館をサラーっと見渡した後は、いよいよタワーの頂上へ登るトラムへ。
受付で$10を支払い自分の番を待ってたのですが、このトラム、実は小さな5人乗りのカプセルのようなものが8個連結されていて、ガシャコンガシャコンと上に引き上げていくタイプのもの。
で、これがまず、狭いのなんのって。
椅子なんてお好み焼き程度の大きさしかなくて、しかも球体なので上半身をかがめないと頭がぶつかる。
これ、身体が大きなアメリカ人にとって、拷問のようなもんじゃ?と思った次第です。

んで、5人乗りなので、一人の僕は4人家族のいるカプセルに振り分けられたのですが、まぁー、それの気まずい事、気まずい事。
せっかく家族水入らずで・・・、と楽しみにしてた所に、謎の東洋人のオッサンが現れたものだから、超ガッカリした様子がわかって、こっちもすんませーん、って感じ。
しかも最近加齢臭が気になる年頃なので、本当に身を小さくしてなるべく存在感消すようにしてました。

頂上までは約4分間かかるのですが、この間カプセルの小さな窓から見えるのは、外の景色では無く、内部の非常階段だけという、これ、意味あんの?みたいな・・・
頂上に着いたら着いたで、そこには幅約2メートル、長さ約15メートルあるかないかの太鼓橋のような場所に、大勢の人がひしめきあって、小さな窓から写真を撮っているという風景が。




ま、まさかコレだけ・・・?
ていうか、小さな窓から見える風景は、東京の高層ビルから見るのと大差無いし、あたしゃコレのために駐車場代$6と、チケット大$10を払ったのか・・・、と思うと悔しくて、そこでドンドンとジャンプして床を揺らしたくなったけど、強風のせいかすでに微妙に揺れていて、高所恐怖症の僕は3分も待たずにすぐに帰りのトラムに乗り込みました。

超ガッカリ・・・

地下施設に入るのを待っている間、中から出てきた人々の顔がドンヨリしてたのは、このせいだったのか・・・
ハッキリ言ってこのタワー、中に入る価値ありませんぞ。
外から眺めるだけで十分。

結局、この日はその後約654km走って、途中でフリーウェイが閉鎖されて訳わかんない道をグルグル廻って遅くなったりして、夜中の10時頃にやっとの事で自宅に到着。

ドロドロに疲れて、着いた頃には眼の下にドス黒いクマができてましたよ。

2 件のコメント:

abechi さんのコメント...

な~んだ・・・がっかり。。。
日本にいたころ、某基地で働いてたとき、同僚の米人がここの出身で、ワタシがゲートウェイアーチを知らないって知ると「これを知らないなんて、だっせー」みたいな言い方しやがったのよね。

ほんと、お好み焼き大の椅子なんて、座れるアメリカ人のほうが少ないような・・・言い過ぎかしら?

Tumbleweed さんのコメント...

>abechiちゃん
いや、本当にというか、相当なガッカリ名所ですよ、ここ。
駐車場とトラムチケット合わせて$16あったら、マチネーで映画2本観られるっちゅうねん。

ていうか、その同僚に「あんたの州って、ソレしかないんでしょ、ダッセー」って、今なら言い返しそうな気分じゃね?