2007年10月8日月曜日

Project Angel Heart

ダーリンが、Project Angel Heartという、HIV、AIDS、その他癌などの病気を抱えた人達に食事を配達するボランティアを初めてから、一年以上になります。最近は、僕もなるべく一緒に行って手伝うようにしています。話には聞いていましたが、クライアントのほとんどは、本当に具合が悪そうで歩くのもやっとな感じ。というか、棺おけに片足突っ込んでる感じ。皆さん鼻に酸素ボンベからのチューブを装着しています。一番最初に訪問した家のおぢいちゃんは、その時家の外で、100mはあるんじゃなかろうか?というようなチューブをひきずりながら庭仕事してました。

ほとんどのクライアントはとても貧乏で、アパートやトレーラー暮らし。そのアパートも廊下に立つと両側の部屋から音が筒抜け、という安普請で、こんな所には住みたくないなぁーと、失礼ながら思ってしまいました。 

そんな折、配達先の部屋の前で、そのアパートから引越し中の家族に呼び止められました。なんか、奥さんが車から出られないので、助けて欲しいとの事。何の事かと思って、助手席を見ると・・・・ 「ギルバート・グレイブ」のような巨大なお母さんが、助手席ではまって身動きできずにいます。自分では歩けないらしく、車椅子を地上に置いていたので、それに乗りたいのね、と思ったダーリンは、必死になって肩を貸したり、腕を持ち上げたりしますが、ビクとも動きません。その間、旦那さんは子猫を抱き傍観。娘は何もせずにオロオロするばかり・・・・ ていうか、あんたらの家族でしょうが!! ていうか、そこの旦那!!その猫、娘に預けてちょっとは働きなさいよ!! と思わず叫びたくなりましたが、そこはじっと我慢の子ですよ。二人で助けるスペースは無いので、僕は配達に、その間ダーリンは一人で奮闘。約十分後、実は車から降りたいのでは無く、車に乗りたいのだという事が判明し、ちょっと押し込んだらサクっとはまりました。初めからそう言えばいいのに・・・・

お礼を言う家族を後にし、家に向かったのですが、なんか変な臭いがダーリンからする・・・ 実はそのお母さん、お風呂もろくに浴びてないらしく、もの凄い悪臭が漂っていたそうです。数メートル離れて見守っていた僕にも、その臭いがわかるくらい。家に帰ったダーリン、直行でお風呂に入りました。彼女はたぶん、家族がいくらでも食事を与え続けた結果、自分でも歩けないくらい巨大化してしまったのでしょう。そんな、病気じゃなくて太りすぎで動けなくなるだなんて、そんな人生嫌だわー。その後お互いに、「もし自分が病気になっても、一日に何食も与えないでね」と約束しますた。

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